バルセロナ・カンテラ（下部組織）出身の名手たち

各チームの下部組織で育った名選手を年代順に紹介していくこのシリーズ。

今回は、“ラ・マシア”とも呼ばれる世界でもっとも優れた育成組織のひとつ、バルセロナ カンテラ出身の名手たち。

懐かしの選手からニューカマーまで、クラブの歴史を順を追って振り返っていきましょう。

バルサ・カンテラ（下部組織）出身の名選手10人

カルロス・レシャック

カンテラ時代から引退まで、キャリアのすべてをバルセロナに捧げた”チャーリー”

クライフ以前のバルサを知り、71/72シーズンには得点王も獲得した生え抜き屈指の名ウインガーだった。

アルベルト・フェレール

逆サイドのセルジとともに、”エル・ドリーム・チーム”（クライフが率いたバルサ）の重要戦力として活躍した右サイドバック。

小柄ながらパワフルなハードマークが特長で、91/92シーズンCL決勝サンプドリア戦では、敵のエースであるマンチーニを完璧に封じ込めた。

ジョゼップ・グアルディオラ

派手ではないが効果的なゲームメイクで中盤を支えた”エル・ドリーム・チーム”の創造者。

彼がいなければクライフ・バルサは完成しなかったといわれるほど、チームに多大な影響と功績をもたらした名手だった。

セルジ・バルファン

当時はマルディーニやロベルト・カルロスと並ぶ、世界屈指の左サイドバックとして名を馳せたスペシャリスト。

ずば抜けた走力と高精度のクロスを武器に、ハジやリバウドといった前線の名手たちを献身的にサポートした。

カルレス・プジョル

華やかなボールプレイヤーが揃うバルサのなかでも献身性を怠らず、チームに激を飛ばし続けた闘将。

美しいティキ・タカも、3度の欧州制覇も、”ザ・ウォール”の愛称で親しまれたキャプテンの存在なしには語れない。

シャビ・エルナンデス

スペイン史上最高のMFの呼び声も高い”ティキ・タカ”の具現者。

18歳のデビューからカタールに去るまでの17年、出場試合数769はクラブ歴代最多の大記録だ。

ビクトール・バルデス

レイナ、オナナもできなかった、カンテラ出身のGKで、そのままトップチームでも成功を収めた数少ない1人。

アンティッチ監督の就任でチャンスを掴み、以降は攻撃の起点になるリベロ型GKとして、チームを最後尾から支え続けた。

アンドレアス・イニエスタ

シンプルかつエレガントなボール捌きで、歴代最強と呼ばれるペップ・バルサの中盤を支えたスペクタクルマスター。

大舞台に滅法強く、2010年W杯ではスペイン代表を初優勝へ導く決勝ゴールを挙げた。

リオネル・メッシ

言わずと知れた世界最高のフットボーラーであり、バルサカンテラが生み出した最高傑作。

近年はリーダーの自覚が芽生えるなど、30歳を超えても全く衰える気配がなく、むしろ進化してる印象さえある。

マウロ・イカルディ

17/18シーズンのセリエA得点王に輝いた生粋のゴールハンター。

プレースタイルが異なるバルサでは大成できなかったが、移籍先のイタリアで覚醒し、今では世界有数のCFへと成長した。

下部組織出身者だけでチームを組んでみた

▼GK
ビクトール・バルデス（レイナ）
▼DF
ピケ（バルトラ）
プジョル（フェルナンド・ナバーロ）
フェレール （セルジ・ロベルト）
セルジ（ジョルディ・アルバ）
▼MF
グアルディオラ（ブスケッツ）
シャビ（デ・ラ・ペーニャ）
セスク（チアゴ）
▼FW
メッシ（レシャック）
イニエスタ（ペドロ）
イカルディ（ルイス・ガルシア）